32万トンのスイカを運んでいる最中に事故を起こし、4万元(約65万円)の高速道路の補償修理代金を請求されて、運転手が支払えなかったため、トラックを拘束(放置?)。積まれていたスイカは数日たった今、腐敗が進んでいるという。
(以下引用)
少なくとも雷鋒のいたころは、高速道路の損害補償にはある程度の合理性があった。高速道路そのものがひとつの商品であり、建設から運営、補修までお金が掛かるからだ。ここから、高速道路で交通事故が起きた場合、損害の補償をすることも理にかなっている。しかし、その費用が4万元(約65万円)で、その事故の大きさに関わらず、車両が事故の状態のまま、一律で徴収されたなら、その損害補償の合理性には疑問符がつくのではないだろうか。
今年37歳になるトラックの運転手の范洪橋さんは先日(訳者注:他記事によると19日)、そのような事態に遭遇した。4万元の高速補修費を支払えなかったために、彼のトラックは載せていた32トンのスイカとともに事故の発生地点に放置された。現在、炎天下に晒されたこの32トンのスイカは腐りつつある。范洪橋の気持ちも日に日に焦りが出ている。
この車に載せられていたスイカは総額8万元(約130万円)で、ほかのトラック運転手によると、恐らく長年の貯蓄によるものであると。もし不測の事態に陥れば、その後の人生はつらいものになるだろう。そして、天はその思いを遂げることは無かった。范洪橋は最も出会いたくなかった出来事、事故に遭ってしまった。幸運にも、一方的な自損事故で、ほかの人や彼自身が大きな怪我を負うことは無かった。しかし、「不幸中の幸い」ならぬ「幸い中の不幸」が、4万元の補償費という巨大な不幸が彼に襲い掛かった。経済基盤が弱く、コネの無いトラック運転手にすればこれは間違いなく天文学的数字で、死んでも無理な難題だった。
そして、范洪橋と家族は懇願したが、少しも当局の同情を得ることはできなかった。彼のトラックは拘留され、彼が厚く期待していたスイカは炎天下に腐り落ちるほか無かった。范洪橋の泣きたくても涙の出ないようにしている写真(訳者注:ソース参照)をみると、その心痛は筆舌に尽くしがたい。私はあの「高すぎる通行料」で刑罰を受けた時建鋒(道路料金所は「現代の関所」!偽装ナンバーで突破の農民に無期懲役の判決―中国・河南省 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ))を思い出さずにいられなかった。
彼らに起きた出来事を通して、私はひとつの結論を導いた。高速道路は高速で通行することを保障する道路ではなく、高速で借金まみれにし、犯罪者にする道路である、と。
このような結論に人は驚くかもしれない。南から北、東から西、あらゆる方向へつながる高速道路で、毎日数百数千を超えるトラックが通過しており、范洪橋や時建鋒のような高速道路が原因で借金まみれになったり、刑務所行きになったりする人はなかなか見かけない。しかし、思うに、めったにいないということが合理的であるということを証明するわけではない。『真実は常に限られた人の手中にある』わが国の高速道路にはびこる病気、不合理な料金、期間を超えた料金徴収、これらは既に公に認められている事実だ。今日、4万元の高速補修費を支払えずに一人の運転手が借金地獄に転落した。明日、また別の運転手の家族が不幸な出来事に遭遇するかもしれない。
もし、高速道路がこのように血なまぐさいものであるとすれば、私利をむさぼる人が高速に「長寿」を求めるのを除いて、誰からも感謝されないだろう。高速道路が必要とする「不老不死」の秘薬は、「人に優しい」品格を手に入れることであり、確固とした真理に「高速補修費としての4万元」をささげることではないはずだ。
(引用終わり)
引用元に貼ってある写真・・・本当に悲痛そうである…
どうやら引用元は記事というか半分記事、半分評論みたいな感じですね。
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