外は雨が降っていたものの、余り揺れはなく無事に金門島に到着しました。中華人民共和国と中華民国をまたぐので当然ながらアモイで出国手続き、金門に到着後は入国手続きが有ります。金門島側の水頭フェリーターミナルはあまり大きくなく、長崎港のフェリーターミナルと比べても小さいほうです。ここからはアモイの2つの港と、泉州に行く船が出ているようです。フェリーターミナルの出口では「大陸-台湾間の貿易手続きを代行します」みたいなことが書かれてある名刺を配っている人がいました。小三通から(大)三通に変わった今でも、ここは大陸-台湾間貿易の重要な場所なのかもしれません。どうやら金門島は島民向けに無線LANを開放しているようです。住民の登録コードが必要なようで、他の人は使用できないようでした。その代わりにフェリーターミナルでは別のWi-Fiが飛んでいました。
いつまでもフェリーターミナルにいるわけにもいかないので外に出てタクシーをチャーターしました。聴くところによるとバスは本数が少なく非常に利用しにくいとのことで、その上流しのタクシーもあまりないようだったのでこの方法が一番便利かもしれません。運転手に訊くところによると、チャーター1時間いくらと相場が有るとのこと。最終的には負けてもらいましたが。また、あのフェリーターミナルからは大体の客が空港へ行くのでそれにも相場が決まっているようです。
今回金門島を旅行して得た金門島のイメージは軍事基地・華僑・農村、こんな感じです。金門島は一応少しは下調べしていましたが、優柔不断なのでコースを運転手と相談しながら行くことにしました。
まずは馬山。金門島の北西端にある非常に小さな岬のようなところなのですが、ここに基地が有り、1958年に金門島が砲撃された際に要となった場所とのことで、ここのトーチカからは大陸が見えます。また、緊張が緩和する以前はここにあるラジオステーションから大陸へ向けてプロパガンダ放送がなされていたそうです。「還我河山(我々に河山[=大陸]を返せ!)」という字が迷彩色の壁の中で目立っています。馬山は入口で道が二つに分かれており、右に曲がると見学用のトーチカなのですが、左に曲がってしまうと銃を持った軍人が見張りに立っている本当の基地につながるようなので注意が必要です。逆にいえば見張りがいるので間違って侵入することはないです。
金門民俗文化村 |
続きます。
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