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2015年6月20日土曜日

2015年6月20日 日本最長路線高速バスにまた乗った&日本最短鉄道路線にも乗った

 ご無沙汰しております。先月所用で東京へ向かったのですが、その際運行休止直前のライオンズエクスプレスに始発から終点まで乗りました。帰りのルートは成田から飛行機で帰ることにしたので、京成本線とそこから伸びる2私鉄に乗車しました。

 まず、Lions Expressから。このLions Expressについては 斧澤英城の北部九州で一番広西チワン族自治区百色市に詳しいブログ: 2013年5月26日 日本語:日本最長路線バスに乗ってみた! にも詳しく書いてあります。ただこのときは博多バスターミナルから池袋駅東口までだったので正確に言えば一部区間を乗車しただけでした。

Lions Expressはどこ…西鉄天神バスセンターにて。
今回は、運行休止予定が事前に分かっており、時間の余裕もあったので、せっかくと思い始発停留所である西鉄天神バスセンターから終点の西武バス大宮営業所まで、いわゆる「完乗」をしてみました。西鉄バスセンターは最近、窓口が新しくなり、売店がローソンになり、またスターバックスができるなど大幅に改修されました。バスセンター内の壁には写真が展示されており、過去の天神バスセンターの写真や「歴代の高速バス車両」としていくつかのバス車両の写真がありましたが、「はかた号」はあるのに何故かLions Expressの写真はありませんでした。西鉄的に黒歴史なんでしょうか…?



 天神バスセンターの改修に伴い、新しい電光掲示板が設置されたのですが、これが中国語訳がところどころ適当でどうしても気になります。「始発前」が“在起点(起点にいる)”ことになって誤解を招くものになっていたり、「改札中」が“考试门票(テストする入場券)”になってさっぱり意味の分からないものになっていたり。ちなみにLions Expressは“狮子特快”と直訳されていました。

 車両到着後、改札(というほど立派なものではなく、乗車券を確認する程度)をうけそのまま乗車。今回は後ろから2番目の座席になりました。博多バスターミナルでも乗車するのですが、平日に乗車した割にはそれなりの人数が乗車し、空席は数えるほどでした。僕は運よく隣が空席でした。定刻どおり17時35分に発車です。
防犯ブザー。袋の上部がねじ止めされている。

 前方座席の手すりと言うのでしょうか取っ手部分には防犯ブザーが設置されていました(写真参照)。車内で何かあった時に使うということなのでしょうが、説明もはっきりと聞こえなかったので分からずじまいでした。車内設備としてトイレが設置されており、そのため途中休憩が1152キロの中で2回しかないのが苦痛ですが、ひざ掛けが一人一枚、お絞りやお茶も一人1つずつ配られます。

 博多を出るとそのまま下松SAまで向かいます。下松SAは隣県山口のSAですが、それでも到着する頃には真っ暗です。少し休憩し、飲み物を購入して車内に戻りました。

 翌朝、海老名SAで2回目の休憩です。Wikipediaでは休憩は足柄SAとなっていますが、変更されたようです。これが今回だけだったのかどうかは分かりませんが、東名高速でも最も利用者の多いSAなのでもしかすると以前から変更されていたのかもしれません。

 横浜YCAT、池袋で大半の乗客が降り、大宮駅を過ぎると乗客は僕を含め2人だけでした(もう一人の方もバスが好きそうな方でした)。大宮営業所は高速バスこそ多けれ、路線バスの発着地点ではないようだったので、大宮の人でも降りることは少ないのではないでしょうか。下車後、何枚か写真を撮ってそのまま路線バスで大宮駅へ戻り、目的地である東京へ向かいました。

 その日は用事を済ませ、翌日帰途に着きました。東急田園都市線沿線に宿泊したので、そこから直通で半蔵門線の終点である押上まで向かいました。途中下車(というか純粋な乗り換え)のため押上で時間があったのに何故かそのまま京成押上線ホームに入場してしまい、スカイツリーは見ずじまいでした。

 京成押上線から京成本線のユーカリが丘駅までの乗車券を購入、ユーカリが丘駅まで向かいました。ユーカリが丘は不動産デベロッパーの山万が開発した街で、ただそれだけならまぁ関東平野のそこらじゅうに同じようなものがあると思うのですが、特徴的なのはこの街を走るユーカリが丘線という新交通システムがこの不動産業者が運営している点です。とくに用もなかったのですが、成田に向かうのも初めてですし、時間もあったために立ち寄ってみました。

 ユーカリが丘線は扇状の路線になっていて、運賃は全区間均一で200円です。一日乗車券があるとのことで、ユーカリが丘駅窓口で購入しました。磁気カード形式で、裏面をみた感じでは定期券のものを一日単位にして販売しているようです。

 ユーカリが丘駅を出発し、短時間で全駅下車を目指したため、まず井野駅へ向かいました。この駅だけは元からあった地名を使ったのだろうなと推測できる地名です。そこから隣駅の公園駅へ徒歩で向かいました。公園駅はその名の通り公園に隣接しています。

 次に中学校駅。中学校駅も公立中学校と近接しています。ユーカリが丘を回ったのが昼ごろだったため、電車も混むこともなく、街中もがらんとしていました。商店街ではなくユーカリが丘駅近辺の商業施設に集約されている所が新興住宅街らしいなと思いました。
 
ユーカリが丘線女子大駅。
そこから再び徒歩で女子大駅に向かいます。公園駅や中学校駅は実際にその名称のものが建っているのですが、女子大駅には女子大がありません。Wikipediaによると、女子大を誘致したものの移転されず、ただ先行して付けられた名前だけが残ったようです。女子大駅の横には車庫があり、稼動していない車両が停車していました。前面には田畑が広がっていました。
女子大のない女子大駅前
地区センター駅でさらに下車。イオンなどと隣接しているものの、ここもそれほど乗降客は多くありません。基本的にはユーカリが丘駅と各駅を結ぶ移動手段となっているようです。その後扇状路線を一周してユーカリが丘駅に再び戻りました。

 佐倉で乗り換え、芝山千代田を目指します。芝山千代田は成田空港の東側にある駅で、京成ではなく芝山鉄道の駅となっています。実際には直通なのでそこまで芝山鉄道に乗っているということを実感することはないです。

芝山鉄道線乗車記念証明書
芝山千代田駅では、芝山鉄道の乗車率向上のためさまざまな手段を講じているようですが、その中でも最近始まったのが完乗証明書と無料貸し自転車です。芝山鉄道の区間は芝山千代田‐東成田(成田空港の中央あたり)の2.2kmなので、完乗もなにも乗ったら完乗なのですが、日本一短い路線に乗った証明というのは現地住民でもなければ確かに珍しいので、僕も記念に頂いてきました。


 延長の計画もあるとのことですが、現地の方の話では「(空港周辺で税収などもある)芝山町は伸ばしたいんだけど、その先の町がお金がないからと余り乗り気でない」らしく、今後も日本一の座を自ら譲ると言うことはなさそうです。

空と大地の歴史館では、
当時の資料が(複製ふくめ)多数展示されている。
貸し自転車は無料で、駅窓口で借りることができました。ただ、まだ借りる人がほとんどいなかったためか、ちょっと不慣れな印象は受けましたが、その分新品の自転車でした。芝山町は空港に隣接しているためか流通関係企業の倉庫などが多いようです。時間の都合上から航空科学博物館へ行きました。道のりはアップダウンが激しかったので自転車では少しきついですが、それでも距離を考えるとフレキシブルに移動できる点で便利でした。

成田空港の真下にある東成田駅。
航空科学博物館は、飛行機の操縦シュミレーション体験や成田空港の騒音対策などの展示もあり充実していました。隣接している「空と大地の歴史館」は御料牧場だった時代から、いわゆる三里塚闘争、そして現在までの成田空港建設の歴史を紹介している施設でした。左翼の活動が(左翼の活動であると明示されて)歴史として展示されている施設ってそうそうないのではないでしょうか。時間がなかったのでさっとしか見れませんでしたが、非常に興味深い施設だと思いました。


 芝山千代田駅で自転車を返却し、芝山鉄道線で東成田へ。東成田は空港の下にある駅とは思えない独特の雰囲気をかもし出していましたが、検査を通り地上に出ると空港のど真ん中であることを実感しました。空港内の連絡バスは東成田経由は少ないらしく、ちょっと不便でしたが、なんとか第3ターミナルに到着し、JetStarで帰福しました。
成田空港第3ターミナルのフードコート。

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