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2011年7月31日日曜日

2011年7月31日 日本語:「2つ」の福建旅行記-アモイと金門-(四)

※この記事は 2011年6月5日 日本語:「2つ」の福建旅行記-アモイと金門-(一) 及び 2011年6月10日 日本語:「2つ」の福建旅行記-アモイと金門-(二) 、2011年6月25日 日本語:「2つ」の福建旅行記-アモイと金門-(三) の続きです


更新長らくお待たせしました。


  金門民俗文化村を出て、チャーターしたタクシーで次の目的地へと向かいました。と言っても前の記事で言った通り運転手のおばさんと相談というかおばさんがほとんど決めてしまってるような状態でしたが。次は太湖といういかにも中国によくありそうな湖の名前のところへ。聞くところによると太湖は人工湖らしく、金門島自体もそれほど大きくないのでそれなりの大きさの湖です。目的地は太湖ですが、この湖を見に来たわけではなく、そこに隣接する記念館を見るためです。


中華民国側のプロパガンダビラ
  名前は「八二三戦史館」。前の記事でも出た、1958年に金門島が砲撃された際の最初の砲撃があった日が8月23日で、中華民国側ではそれを取って「八二三砲戦」と呼んでいるようです(中華人民共和国側での呼称は「金門砲戦」)。記念館の周辺には戦車やら飛行機やらが置いてあります。そういえば靖国神社のところもこんな感じでした。戦史館は入場無料で(後述する予定ですが、金門島の記念館は全て入場無料でした)、それほど大きくはないですが展示品は適度にまとまっていて見やすかったです。時代背景の説明から入り、実際に戦場となった金門の変化、砲弾や双方のプロパガンダの展示等がありました。プロパガンダの展示なんかは個人的には面白かったです。どちらも自分の国の生活が素晴らしいことを実際にどうかは別として見せつけるわけで、それはつまり、相手の側が見ている「素晴らしい生活」が何かを探りながらそれを表わしているということは非常に興味深いなと思いました。対面には兪大維先生紀念館という軍人の記念館があり、そのひとの受章歴やなんやかんやいろいろ展示してありました。


明魯王墓
 その後、車に乗りこみ、魯王の墓というところで降ろされました。明朝の時代の魯王ということらしいですが、自分が知識ない上に、特に説明もないので実際どういうことをした人なのかもよくわかりませんでしたが、お墓の形がドーム型になっていて、亀甲墓とはまた少し違うものの、文化の流れとしては近いものがあるのかな、と感じました。



まだ続きます。

2011年7月16日土曜日

2011年7月16日 日本語:「今年の7月は823年ぶりに金土日が5回ある」というネタにマジレス

 どうも御無沙汰しています。本当は福建省の旅行記事を書き終わらせるのが先なんでしょうが、ちょっと気になったことがあったので、こちらを優先しました。

Twitterをやり始めて一年以上たつのですが、次のようなツイートを目にする機会が結構多いです。


今年の7月は5つの金曜日と土曜日と日曜日があります。このような月は何と823年ごとに一度しかないとのこと。生きている間でも滅多に経験が出来ない奇跡の月です。中国の風水では、この事実を他人に伝えるとお金が自分に入ると言われています。期待してしまう。less than a minute ago via web Favorite Retweet Reply
http://twitter.com/#!/masaskjm/status/91071318891560961 より引用

書いている通りに解釈すると、「一月に5回金曜日、土曜日、日曜日がある月は823年に一度」ということですよね(もし解釈が間違っているのであればお教えください)。それが事実なら確かに生きているうちに経験できるのは非常に幸運かもしれません。事実なら。中国の風水は歴史が有るでしょうしそんなものを疑うなんて罰あたりですよね。まぁそれでも調べてみたくなったので調べます。

暦の月には31日ある大の月と30日しかない(2月は28日か29日)小の月があります。31日間有る月は1日、8日、15日、22日、29日が同じ曜日になります。同じように、2日、9日、16日、23日、30日も同じ曜日(先ほどの次の曜日)ですし、3日、10日、17日、24日、31日も同じ曜日(そのまた次の曜日)です。ということは、
(I)大の月 
で且つ 
(II)金曜日から始まる(1日が金曜日の)月 
の条件を満たすものが「一カ月に金土日が五回ある」ということになります。

とりあえずカレンダーを見てみましょう。いちいち金土日が5つ有るか確認しなくても、1日が金曜である1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月の暦を見るだけなので、googleカレンダーでも何でも暦を見ればすぐにわかります。ここでは2011年7月の前後各五年ほどを見てみます。

【表1】2006年-2015年の大の月の月初めの曜日
   1月2月 3月 4月  5月 6月 7月   8月 9月  10月 11月 12月 
2006年日曜水曜 月曜土曜火曜日曜金曜
2007年月曜木曜 火曜日曜水曜月曜土曜
2008年火曜土曜 木曜火曜金曜水曜月曜
2009年木曜日曜 金曜水曜土曜木曜火曜
2010年金曜月曜 土曜木曜日曜金曜水曜
2011年土曜火曜 日曜金曜月曜土曜木曜
2012年日曜木曜 火曜日曜水曜月曜土曜
2013年火曜水曜 金曜月曜木曜火曜日曜
2014年水曜土曜 木曜火曜金曜水曜月曜
2015年木曜日曜 金曜水曜土曜木曜火曜
あの日は何曜日? 万年カレンダー より作成 小の月は「小」と表示、大の月は月初めの曜日を表示。金曜日から始まる(=今回の言い伝えと同じ)のはマーカーで色を付けました。 ※「暇人乙」とか言うなよ!絶対言うなよ!(ダチョウ倶楽部的なノリで)

 【表1】によると、前回は2010年10月、次回は2013年5月です。ちなみに、「『7月に』金土日が5回ある」のは前回が2005年7月、次回が2016年7月です。823年も待たなくても、夭折したり、その月だけタイムスリップしたりしなければ大概の人は経験できます。

 「この事実を他の人に伝えるとお金が自分に入る」らしいんですけど、そもそも事実じゃないので残念ながらこつこつ働いてお金貯めるとかそういう方法とったほうがよさそうです。中国の風水が(823年前から)七曜に準拠しているところがあるのかどうか、というのもちょっと気になるんですが、カレンダー見て疲れたので今回はそこを調べるのはやめておきます。

 巷では「Twitterは馬鹿発見器」と言われているようですが、こんな風にネタとわかりきっている、ちょっと調べればネタとわかることに時間かけてマジレスしてしまう馬鹿な僕がいるのでまぁそれは確かなんでしょうね。あれですよね、Twitterのリツイート機能が楽しくて、みんなチェーンメールの時代を懐かしんでこういうのやってるんですよね。僕は高校卒業するまで携帯持ってなかったんでチェーンメール回すのが楽しいのかどうか知らないんですよねー

お後がよろしいようで。