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2010年11月16日火曜日

2010年11月16日 日本語:崇明島に行ってきた。(2日目)

  前回投稿からかなり日が開いてしまいました。お久しぶりです。

  先月19日に日本語で「崇明島に行ってきた。(1日目)」を投稿しました。今回はその続き、2日目です。

  7時に起床。昨日早く寝たせいもあって、とても気持ちのいい目覚めでした。そして宿の人に言って前衛生態村の入り口まで送ってもらいました。ちょうど軽自動車が止まっていて、軽自動車って言うのは要するに白タクなのですが、その人と交渉して、まず西沙湿地に行ってもらうことにしました。

  30分以上車に乗り、西沙湿地に着きました。西沙湿地は崇明島の西端に位置し、国家地質公園に指定されています。意外と団体客で賑わっています。入口にはチケット売り場[售票处]と書いてあったのですが、お金は取られませんでした。中に入ると、広大な湿地に道があってそれをひたすら歩き続けることになります。子供連れとかだと、子供が興味なかったら大変かもしれません。湿地帯の中にさまざまな動植物がいるのですが、多くの人が竹を割いてひもをたらしたような竿を持っていて、何をしているのかと思ったら蟹、俗に言う上海蟹を釣っているようです。ある子供は「蟹が怖い」とか言って逃げていました。ちなみに、釣りは禁止だという看板がありましたが、これがおそらく中国なんでしょう。鳥の群れや長江なんかも見る事が出来ます。

  車に戻り、昨日上陸した南門碼頭に近いところにある崇明学宮に着きました。崇明島の歴史がわかる史料館、といった感じでしょうか。それほど大きくはないですが、元、宋、明、清等の各時代の壺や装飾品、崇明島で活躍した人物の紹介などを展示しています。1327年に最初のものが建てられ、1622年に現在の学宮が建てられたそうです。いくつか建物があるのですが、先ほどとは別の建物には崇明島で使われた農作業の道具や衣装が展示してあったり、崇明島における塩田での塩の生産についての展示があったりと、非常に勉強になります。

  道路を渡って瀛洲公園へ。よくある中国の公園です。売店があったので、飲み物でも買おうと思って入りました。どういうきっかけでばれたか忘れましたが、売店のおじさんに僕が日本人であるということが分かると、ものすごく楽しそうな顔をしていろいろと聞かれました。どこの大学に留学しているのか?とか、親の仕事は何だ?とか。僕自身も中国に留学はしているものの、なかなか現地の人と話す機会というのは少ないので、いろいろと話しました。おじさんのほうも「うちの子も大学に行っているけど、学費が高いんだよ。」とか「前衛村は一回行ったけど、そこまで面白くないね」とかいろいろと話してもらえていい経験になりました。結局2時間近く話しました。

  公園から河岸のほうに出て、「崇明島」と書いてある石碑のところへ行きました。崇明島自体には特にこれといったものがないので、この石碑が崇明島でもっとも有名な観光地のようです。団体客が相当いました。北京でいう天安門、長崎でいう平和祈念像、といったところでしょうか。とはいえ、ただの石碑です。

  1時半に南門碼頭へ戻り、切符を買いました。実は帰宅する前にもう一つよる予定のところがありました。といってもこの崇明島ではありません。とりあえず、船に乗り上海市街側に戻ります。

  宝楊碼頭に着きました。ここから歩いて目的地へ行きます。10分以上歩いたでしょうか、臨江公園という公園に着きました。ここに抗戦紀念館というのがあります。正式名称は上海淞滬抗戦紀念館、抗戦とは何かというと「抗」日「戦」争、つまり日中戦争における上海での抗日運動についてのものが展示してある記念館です。参観者は老人もいますが若者が結構多いです。崇明学宮で中高年が多かったのとは対照的です。内容は、日本軍が何をしたか、中国の抗戦ゲリラは何をしたか、赤十字の活動についてなどです。入口には「上海市愛国主義教育基地」「東海艦隊戦闘精神教育基地」等の銘板が飾られています。公園の中に紀念館があるわけですが、建物の中に「中国人民の抗日戦争勝利65周年を紀念する!」と書いてあるのはあっても、外側、公園では本屋の屋台が出ていたり、おじいさんが路面に水で書道をしていたり、とても平和な感じです。

  タクシーで友誼路駅へ行き、軌道に乗って江湾鎮駅まで戻り、今回の旅は終わりです。

  できるだけ早く万博についての記事も更新したいと思っています。それでは、また。